咬合治療

咬合治療とは

咬合治療とは

奥歯のう蝕(虫歯)や欠損、歯ぎしりやくいしばりなどにより、顎の位置や噛み合わせがずれてしまっている患者さんに対して、ずれた噛み合わせを本来の正常な位置に戻し、その位置で安定して噛めるようにする治療です。咬合再構成治療とも言います。

噛み合わせのずれの原因と経過

  • ・奥歯の欠損やう蝕(虫歯)の放置
    ・重度の歯周病
    ・歯ぎしりや食いしばりによる歯のすりへり(摩耗)

  • ・顎関節にズレや変形が生じる
    ・噛み合わせが低くなる
    ・下顎の位置が後退する、左右にずれる

  • ・老人様の顔貌や左右非対称の顔貌
    ・口が開かなくなるなど顎関節症の発症
    ・噛み合わせの違和感、噛みづらさ

●奥歯の欠損や虫歯の放置
●重度の歯周病
●歯ぎしりやくいしばりによる歯のすりへり(摩耗)

●噛み合わせが低くなる
●下顎の位置が後退する

●老人様の顔貌
●顎関節症の発症

かみ合わせのずれは、下顎の位置を移動(偏位)させ、

噛み合わせのずれは、下顎の位置を移動(偏位)させ、鼻下点から顎先までの長さがみじかくなる=老人様の顔貌、こめかみや顎に痛みが生じ、口が開きにくくなる=顎関節症を引き起こします。

咬合治療の順序

日之出歯科診療所では,安全で確実な咬合治療を行うために専用のプロトコルを作成し,術前に,顎関節,咬合,歯列や歯の状態,咀嚼能力等多数の項目の診査に基づいて治療を行っています。

  • 1診査・診断

    顎関節の診査や,咬合状態の診査,歯がすり減り噛み合わせが低下したのか、下顎の位置が前や後ろ、または左右方向にずれた(偏位)のか、その程度などを診査します。

  • 2スプリント(マウスピース)治療 歯列矯正治療

    顎の筋肉のリラクゼーションをはかり、ずれた下顎の本来あったであろう正しい位置を探します。

  • 3仮歯、仮の入れ歯、プレートによる噛み合わせの修正と安定の評価

    仮のもので生活や食事をしていただき、下顎の正しい位置での安定をはかります。

  • 4冠,義歯、インプラントなどによる最終的な治療

    噛み合わせが安定してきたら、最後に被せ物や入れ歯、インプラントなどを装着します。

  • 1診査・診断

    噛み合わせがずれてしまった原因と、状態や程度などを調べます。噛み合わせのずれは、下顎の位置が前あるいは後ろにずれている場合や、左右方向にずれている場合があります。

    患者さんに現在の状況をお伝えした後、治療計画や費用などについてご説明します。ご納得いただけましたら、治療に進みます。

  • 2治療開始

    顎の筋肉をゆるめ、正しい本来の位置を探します。その後、それぞれに合ったスプリントを装着し、よく噛める感覚を実感していただきます。

    治療は仮歯を使って行います。治療中は仮歯を装着したまま生活していただき、下顎の正しい位置で安定させていきます。

  • 3最終治療

    噛み合わせが安定してきたら、最後に被せ物や入れ歯、インプラントなどを装着します。

噛み合わせのずれによる見た目の変化

(例1)奥歯の欠損などにより噛み合わせがずれ、下顎の位置が移動(偏位)した症例

●噛み合わせが低くなり(青矢印)、下顎の位置が後ろにずれため前歯の噛み合わせが深く、下の前歯が上の前歯に覆われて見えません。

●歯を連ねた線が直線ではなく、曲線になっています(黄色線)

(例2)歯ぎしりやくいしばりによる歯のすりへりにより噛み合わせが低くなった症例

●上下の歯が歯ぎしりなどの原因ですりへってしまい、歯の長さが本来の1/2位になっています(緑矢印)

正常な噛み合わせと比較してみてください

●治療期間 1年~1年半

●リスク・副作用 歯質の切削が必要な場合があります。また,治療の経過によっては咬合を変化させることができない場合があります。

咬合治療の順序

日之出歯科診療所では、安全で確かな咬合治療を行うために専用のプロトコルを作成し、術前に、顎関節、咬合、歯列や歯の状態、咀嚼能力等多数の項目の診査に基づいて治療を行っています。
  • 1診査・診断

    顎関節の診査や、咬合状態の診査、歯がすり減り噛み合わせが低下したのか、下顎の位置が前や後ろ、または左右方向に偏位した(ずれた)のか、その程度などを診査します。

  • 2スプリント(マウスピース)治療 歯列矯正治療

    顎の筋肉の緩和をはかり、ずれた下顎の本来あったと考えられる正しい位置を探します。

  • 3仮歯、仮の入れ歯、プレートによる噛み合わせの修正と安定の評価

    仮歯などで生活や食事をしていただき、下顎の正しい位置での安定を確認します

  • 4冠、義歯、インプラントなどによる最終的な治療

咬合治療例1

治療前

前歯の噛み合わせが深く、下の前歯が上の前歯に覆われて見えません。

下顎の矯正治療

下顎の歯列の幅を広げて、上顎の歯列の幅にあわせます。

上顎の仮の入れ歯下顎の仮歯による経過観察

矯正治療で求めた位置で仮の入れ歯を製作し、下顎の正しい位置での安定をはかります。

治療後

右下と左上の奥歯の欠損部位はインプラントを埋入し、最終の被せ物を装着しました。
下の前歯は見えるようになり、歯並びも綺麗になりました。

咬合治療例

治療前

治療前

前歯の噛み合わせが深く、下の前歯が上の前歯に覆われて見えません。

スプリント治療

スプリント治療

上顎歯列にスプリントを就寝時にはめていただき、筋肉のリラクゼーションをはかり、下顎の正しい位置を探します。

上顎前歯のレジンプレート下顎奥歯のメタルプレートによる経過観察

上顎前歯のレジンプレート下顎奥歯のメタルプレートによる経過観察

スプリントで求めた位置で仮のプレートを装着し、下顎の正しい位置での安定をはかります。

治療後

治療後

最終の被せ物を装着しました。下の前歯は見えるようになり、歯並びも綺麗になりました。

咬合治療例3

治療前

上下の歯が歯ぎしりやくいしばりが原因で、すりへってしまい、歯の長さが本来の1/2位になってしまっています。

上顎前歯の仮歯上下の奥歯のプレートによる経過観察

本来の上下の歯の長さや前歯の被さりの程度を元に、仮歯やメタルプレートを装着し、下顎の正しい位置での安定をはかります。

治療後

歯の長さも元通りになり、歯並びも綺麗になりました。