医療法人 仁友会　日之出歯科真駒内診療所

歯科医師 那須厚史

多くの同級生が大学での研修を希望する中、僕が日之出歯科真駒内診療所での研修を希望したのは、通常では歯科治療が困難な患者さんのニーズに応えていく診療所の姿勢に惹かれたからです。
実際、歯科治療恐怖症の患者さん、全身疾患を抱えた患者さん、高齢の患者さんなどにスタッフがてきぱきと対応している姿には研修開始当初は度肝をぬかれる 思いでした。さらにそのような患者さんに対応するために診療所の歯科医師の多くは歯科麻酔医としての研修を修了しており、万全の体制がしかれています。僕 自身も日之出歯科真駒内診療所の研修終了にともないに、現在、週に一度の研究日を利用し麻酔研修のため大学へ通っています。このように大学で研修を行う道 も開かれているのも大きな魅力です。

先に述べたことと重複することかもしれませんが、日之出歯科真駒内診療所は有床の歯科診療所であることも魅力の一つでした。外来に何度も通っていただくの が困難な患者さんや、往診では安全に対応しきれない患者さんには入院下での歯科治療が行われています。入院している患者さんは歯科治療が終わった後も当然 病室にいます、すなわち外来であれば抜歯後、止血を確認し帰宅していただくため、その後の経過などはわかりません。しかし、入院患者さんでは周術期を通し て経過を知ることができるので、研修医にとってはとても勉強になります。さらに入院患者さんがいるため当院には常に当直Drがいます。当直Drの主な仕事は病棟管理ですが同時に時間外の患者さんの受け入れも行っています。時間外に来る患者さんは通常の診療時間に訪れる患者さんと違い、急性症状のある場合が多く、外来で経験する症例とは全く違うため外来のみであれば数年かからないと経験できない症例数がここでは数か月で経験できます。

以上挙げた内容は、基本的に一般の歯科治療の上に成り立っています。研修医はまずは一般の歯科治療の習得から始めますが、その研修内容は研修開始前に想像 する内容よりもはるかに充実した研修であることは間違いありません。来年度の研修医を希望する学生の皆さんにはまずは見学に来ることをお勧めします。実際に研修してみないと解らないことも多々ありますが、見学に来ただけでもその雰囲気は十分に感じ取れると思います。ぜひ日之出歯科真駒内診療所に足を運んでみて下さい。